背中を伸ばして視界を広く~深田のアオ杉
寒波が居座る今週、参道から公園へと足を延ばしても背中は縮こまったまま、なかなか温かくはなりません。
さて、そんな中で眺める深田のアオ杉。
満月寺の前の道を少し進んだところに立っています。
大木なだけに、近付くほど下から上まで見るのは難しくなります。寒さの中ではますます視界も狭くなったり。
近づいてゆっくりじっくり見ると、いつもより細かい部分がよく見えるものです。太い幹、大きく伸びた枝、艶やかな樹皮。古い大木の風合いが間近に感じられます。
そうはいっても、やはり全体像も見ようと後ろ歩きで離れて行ってみました。5メートルほど後ずさったところで、やっとてっぺんが見えてきました。
雄々しい枝葉の合い間からやっと見える空の青さ。樹齢600年の標高22m、周囲5.2m、市指定の天然記念物というこの大木の迫力に改めて気付かされるものです。
視界を広く大きく持つことで、物事の全体像を見ようと心がけることも必要、そんなことを考えさせられる冬のアオ杉でした。