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国宝臼杵石仏公式ブログ

「ホキ」って何ですか?

切り立った崖の中、ホキ1群

切り立った崖の中、ホキ1群

「ホキって何ですか?」
臼杵石仏で最も多く受ける質問です。
ホキとは「崖」という意味の地名です。
臼杵石仏群のある場所は、臼杵市大字深田といいます。その中でもホキ石仏第1群・2群のある辺りの「小字名」が「ホキ」となります。

深い田んぼの崖の中、自然の形態を表したグループ名ですね。
日本語には珍しい響きから、不思議な感覚を与えるのでしょう。
ホキ2群、ここも崖

ホキ2群、ここも崖



山や谷では切り立った崖、川では流水の衝突する川崖に付けられています。「ホケ・ボケ・フキ・フケ」等に転化したものもあるとか。
中国・四国・九州に多く分布し、四国は吉野川の「大歩危・小歩危」は有名ですね。お隣、熊本県の阿蘇には「保木ノ本」があります。
地名には危険を知らせる役割もあり、「ホキ」もその中の一つとされています。
そんな場所に石仏が並んでいるのは、何とも有り難いものです。
900年もずっと護られている、深い田んぼの崖の中。
みなさまのお近くにも神社仏閣に護られている「ホキ」、ございますか?
切り立った崖、ホキ1群横

切り立った崖、ホキ1群横

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