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国宝臼杵石仏公式ブログ

お釈迦様の菩提樹ではないけれど、敦煌と臼杵をつなぐ菩提樹

 

事務所前の菩提樹

事務所前の菩提樹

6月になると、事務所前の菩提樹の木が白い小さな花を付けます。今は花が終わり、お数珠のような小さな実が揺れています。

お数珠の様な実

お数珠の様な実

この木は、1994927日に敦煌市と臼杵市の友好都市調印記念に植樹されました。
敦煌市は中国北西部に位置し、シルクロードの交通の要衝として栄えたオアシス都市。仏教文化も独自の発展を遂げ、多くの仏教遺跡があります。その代表格が莫高窟。岩壁に連なる洞窟には、約2400体の塑像(粘土で造られた仏像)が現存するという壮大さです。

臼杵石仏も古園石仏群の仏像下半身は粘土層であり、そこに岩をはめ込んで造られています。石仏と塑像の違いはあれど、少し共通点もありそう。

 さて、お釈迦様がこの下で悟りを開いたという菩提樹。しかし、中国では生育に適さないため、葉の形がよく似たシナノキ科の別の木を菩提樹と伝えたそうです。

石仏にあるのも、もちろん中国から渡って来たシナノキ科の菩提樹。
敦煌との友好の木という点では、この方が道理に適っていますね。

 仏教はインドからシルクロードを経て中国・日本に伝来する過程で変容していきます。菩提樹のように。

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