シャッターが下りている石仏
国宝臼杵石仏では、石仏表面の凍結防止・霜対策のために外気が0℃を下回る夜間は、シャッタ-を閉めて温度管理を行っています。
岩肌が凍ってしまうと、それが解けるときに、岩を一緒に割ったり傷つけたり、国宝の指定を頂いている大事な石仏群にダメージを与えてしまいます。
この冬からは営業時間も変更して、冬の気温の変化に対応しています。
だいたい朝9時の開館と共にシャッターも開くのですが、どうしても気温が上がらないときは、写真のように、一カ所、出入口のみを開放して、風が入らない様にシャッターを閉めたままにすることもあります。
知らずに見たら、中に入れるのか不安になりますよね。
臼杵石仏は営業している間は、必ず見学できますので、ご心配なく。
中はこのようになっています↓
外の景色が完全に遮断され、自ずと石仏一体一体に意識が向きます。
通常石仏を見学する際は、入り口から進んでいくと遠くの方に石仏が見えてきます。
ただ、シャッターが閉まっている時は、中に入る直前まで石仏の姿は見えません。
突然近距離で目の前に現れる石仏に、圧倒される方も多いようです。
外の音も聞こえずらくなり、しんとした静けさの中、自身の内面と向き合ってはいかがでしょうか。
シャッターが閉まっている状態は、とても珍しいので、寒い時間を狙ってお越しください。