蓮の種の収穫と成長(蓮、成長日記①)
石仏売店で販売中の蓮の種、どんな風に採れると思われますか?
花の散った後に残る花托には、ハチの巣状に穴が空いています。
一つの花托には約20個の穴が空いており、各穴の中に黒いコロンとした種が一つずつ入っています。
花托が青いうちは、種も養分を吸収するため穴にしっかり付いていてなかなか外れません。
ふかふかのベッドという感じです。
花托が乾燥してくると、穴が大きくなり種がこぼれ落ちやすくなります。
しかし、完全に乾燥した花托では、種は既にこぼれ落ちてしまって収穫できません。
頭は茶色く、茎は上の方だけ乾燥して残りの部分は黄色っぽい半分レアな状態の花托が種の収穫には適しています。
花托をぶんぶんと振ってうまく落ちてくれるものもありますが、多くは、ちょこっと先端がくっついており、ピックのようなもので外していきます。
その後1週間ほど天日に干して乾燥させます。
さて、実際どのように芽が出て育っていくかといいますと。
まず、発芽し易い様にとがってない方(お尻)にペンチなどで切れ込みを入れます。
写真は、水に入れて7日目の様子です。
3日目に発芽し、7日目には5センチにもなりました。ぐんぐん伸びていっております。
力強く育つ6月の蓮畑を思えば、この成長ぶりも納得できるものです。
みなさま、大きな花を咲かせる小さな芽を育ててみませんか?