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国宝臼杵石仏公式ブログ

石造りの五重塔~満月寺

満月寺五重塔

満月寺五重塔

満月寺の境内に向かって右側に立つ五重塔。
石仏各群の仏様と同じ凝灰岩でできた石造りの古い塔です。

正和4年と刻まれていることから1315年(鎌倉時代後期)に造られたことが分かります。

正和4年と刻まれている

正和4年と刻まれている

以前は上部が欠損していましたが、深田川修復工事の調査の際に一部が発見され、昭和51年に復元されました。
近付いて見ると、繋ぎ目のような跡が分かります。

修復の跡

修復の跡

五重塔のルーツは、インドで造られたストゥーパと呼ばれるお釈迦様のお墓にあります。これは、大きなドーム型をしているのですが、中国を経て日本に伝わる過程で形を変え、5つの屋根を持つ塔となりました。5つの層は下から「地・水・火・風・天」という仏教の宇宙観を表しています。

日本には、約80もの五重塔があります。国宝にも指定された、法隆寺の五重塔は有名ですね。

古くからこの地に静かに建つ満月寺の小さな五重塔、座って眺めると基礎石(下の部分)には蓮の花が彫られており、なかなか味わい深いものです。

石仏公園を散策の際は、ぜひご覧になってみませんか?

蓮の花が彫られている基礎石

蓮の花が彫られている基礎石

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