先日のできごと
先日、年配のご夫婦が石仏のチケット売り場に来られました。
観光に来られた明るい雰囲気ではなく、何か言いたげで、でも言い出しにくそうな感じで
「恥ずかしい話ですが…」
と封筒を渡されました。
その封筒には手書きの文字で
「十数年前、料金を払わずに入場して、今日まで心残りで申し訳なく思っていました、大変申し訳ありませんでした」
というようなことがつらつらと書かれていました。
入場口ではないところから無断で入ったとのことで、長年心を痛めていたということがその文章やお二人のお話からとてもよく伝わってきました。
「ずっと心残りで、今日やっと来ることができました、大変申し訳ありませんでした」
と何度も言われ、料金を頂く側のこちらもなんだか申し訳ない気分になりました。
現在では、看板の明示により、料金や出入り口に関する誤解も減っていますが、数十年前は参道の整備も進んでおらず、いろいろと誤解があったようです。
臼杵石仏には病気治癒のお礼参りや、故人との思い出の地を再訪したい、など長い間の想いを携えて来られる方も多くいらっしゃいます。
どのような理由であるとしても、長年、臼杵石仏を心に留めておられたことは、大変嬉しく、ありがたく思います。
こちらの素敵なご夫婦のこれからが、より健やかで素晴らしいものになりますことを仏の里より願っています。
写真は、このお話とは直接関係ありませんが、こちらも先日、とっても寒い日に、冬眠し損ねたのか、小さな小さなアマガエルが石仏に向かってお参りをしているように見えました。
どんなお願い事をしたのでしょうか?
とってもかわいかったので、この記事とともに紹介します^^