時代の変遷の中で変わらずに在るものたち~五輪塔
ホキ石仏第1群を見終えて、山王山石仏へ向かおうとすると、右手に「五輪塔」の看板が見えます。
少し険しい坂を上がると、2つの石塔が現れます。
国の特別史跡と重要文化財の2重指定を受けた「石造五輪塔」です。
大きい方は1170年、小さい方は1172年の建立。それぞれ「嘉応弐年」、「承安弐年」と刻まれています。石塔の建立時期は、満月寺や石仏群の中でも古いものの造立時期とも重なります。そうしたことから、この石塔と石仏群を本尊とする満月寺の建立は、大きな関わりがあると考えられています。
大きい方は1170年、小さい方は1172年の建立。それぞれ「嘉応弐年」、「承安弐年」と刻まれています。石塔の建立時期は、満月寺や石仏群の中でも古いものの造立時期とも重なります。そうしたことから、この石塔と石仏群を本尊とする満月寺の建立は、大きな関わりがあると考えられています。
さて、この石塔、建立時期が刻まれたものとしては、日本で2番目と3番目に古い貴重なものです。
(一番古い五輪塔は、世界遺産にも指定された岩手県、平泉中尊寺にある金色堂の裏のもの。)
塔の右には、立派なもみじの木がありました。樹齢何年でしょう?幹の間に腰掛けられそうなほど立派な大木です。
様々な時代の変遷の中で、変わらずにここに在り続けている石塔。また明るい日常が訪れることを強く信じさせてくれるようでした。