保存作業現場は冬場が本番
11月24日に、古園石仏群で「紫外線照射・作業現場公開」が行われ、その様子をお伝えしましたが、いよいよ来週次の工程へ進みます。
先月公開された工程は、第1回目の照射で壊死した表層部の苔類の除去でした。
その後、 約4週間照射を続けることで、更に深い部分の苔類が十分に枯死したことを確認した上で、その除去に入ります。これを「本除去」といいます。
作業は、直接仏像の造形に関わる部分に触れるため、3日間ほどかけて慎重に実施されます(今回は特に公開はしておりませんがタイミングが合えば、周囲からご覧いただくことはできます)。
その後、撥水材を塗布して苔類が繁殖し難い状態にし、本年度のクリーニング作業は終了するそうです。
また、年明け以降(1月・2月)は、ホキ石仏第1群・2群の照射を行います。
「保存作業」は、乾燥した冬季が本番。
冬場の冷たい岩の中に一日中身を置き、根気強く観測&作業を続ける専門の方々の労力は大変なものでしょう。
石仏の維持のために、日々頑張っていただき大変感謝しております!