普段は見ることができません!
臼杵石仏の正式名称は臼杵磨崖仏 といいます。
磨崖仏(まがいぶつ)とは、崖に直接掘り込まれた仏様のことで、移動させることができません。
誰がいつ、何の目的で彫ったのかは未だに不明ですが、
約1000年もの間、同じ場所を離れずに、雨の日も風の日もずっと
私達を見守っていてくれています。
臼杵石仏では、崩落抑制調査、屋根の耐震調査等、
良い状態のまま後世に残していく為に、
さまざまな調査を行っておりますが、その調査の為に柵の中へ足場を組みます。
今回は、足場を組んだその時にしか見ることができない、石仏の背面部分の
写真を公開したいと思います!
とてもレアです!笑
現場の方のご好意で足場にのぼって、高い所から撮って頂きました。
↑まずは足場の写真。
↑続いて阿閃如来坐像(あしゅくにょらいざぞう)です。
後頭部から背中部分にかけてしっかりとくっついているのが確認できます。
↑大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)です。
この石仏はポスターなどによく使われており、臼杵石仏を代表する仏様です。
昔は仏頭が下に落ちていましたが、平成5年、体の上に復位され
今の状態に戻りました。
↑大日如来坐像正面です。
臼杵石仏は、他の磨崖仏ではなかなか見ることができない、
高肉彫り といわれる技法を用いています。
硬い岩を彫っているとはとても思えない
木彫りと見間違うような立体感のある彫り方が特徴となっています。
今年度の保存作業現場一般公開は
平成25年1月26日(土)、2月23日(土)(受付時間は両日とも10:00から15:00)
の2回を予定しています。
事前の予約は不要です。
普段は見ることのできない場所ですので、是非ご参加ください。